相棒にするなら

◯フランドール・スカーレット

概要
種族 吸血鬼
登場作品 『紅魔郷』Exボス、『文花帖』書籍・LV Ex、『求聞史紀』解説、『秘封ND』悪夢日曜、『智霊奇伝』1章主要キャラ、『剛欲異聞』自機
二つ名 悪魔の妹(紅・求)、恐ろしい波動(文)、吸血鬼の破滅的な妹(智)、紅い血液の悪魔(剛)
能力 ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
危険度 極高
人間友好度 極低
主な活動場所 紅魔館近辺
テーマ曲 U.N.オーエンは彼女なのか?
※危険度・人間友好度等の評価は作中人物である稗田阿求が行っている。

フラ
フランちゃん

フランドール・スカーレット(Flandre Scarlet)。
彼女は紅魔館の主レミリア・スカーレットの妹で、姉と同じ吸血鬼。一応血縁はあるらしいので実妹とみていいだろう。
『東方紅魔郷』のread.txtには「吸血鬼にして魔法少女」とある。

『紅魔郷』本編には登場しないが、ラスボス戦後の後日談を描いたExtraステージにて戦うことになる。
紅魔館の周囲に豪雨が降り続けたためレミリアが帰宅できず、霊夢と魔理沙が調査に向かったことで遭遇する。
フランは地下にいたが本編中に主人公が紅魔館に来たのを知っており、そのことから人間に興味を抱き、館の外に出ようとしたためパチュリーが豪雨を振らせて閉じ込めた――というのが真相(一部の吸血鬼は雨の中を歩けないため)。

館内にて主人公と遊ぶために勝負を挑んで来る。遊ぶと言っても殺す気満々であり、魔理沙との戦いでは殺せなかったことを残念に思っていた(自分が知る歌の通りに魔理沙を首吊り死体にするつもりだったようだが、歌詞を間違って覚えていたことを指摘されている。また1人で寂しかったのも本当のようである)。
 
妖怪だけに長命で、少なくとも495年以上生きている(ただし妖怪としては若輩)。
性格的には少々気がふれている上に本人も引きこもり気味だった事から外には出してもらえず、その大半を紅魔館の地下室で過ごしてきたというまさに箱入り娘。

引きこもりゆえに与えられたものしか食べたことが無く、吸血鬼でありながら人間の襲い方を知らない。そればかりか生身の人間自体を見たことがないらしい(飲み物での形しか知らない=人間の血で作った紅茶でしか見たことがないとのこと。なおメイド長の十六夜咲夜は人間だが、面識がないのか、あるいは人間と認識していないのか)。

通常の吸血鬼(レミリア含む)が人間を殺さない程度にしか襲わないのに対し、加減することを知らない彼女は一滴の血も残さず吹き飛ばしてしまうとの事。
歯止めの効かない破壊力は姉を遥かに凌ぐとされるが、そもそも「あらゆるものを破壊する」なんて能力を持つのだからそれも必然というもの。
自分の力には自信を持っていたようで、『紅魔郷』で魔理沙に負けた時はショックを受けていた。

主人公たちとの決着後には、外界に本格的に興味を持った様子。
その結果「外に」とまではいかないものの、『東方文花帖(書籍)』で屋敷内を出歩いている姿が目撃されたり、屋敷のすぐ傍ながらも屋敷外にいる挿絵があったりする。

漫画『東方智霊奇伝』にて1章の主要キャラとして登場。久々にセリフが与えられ、ファンを驚かせた。きゅっとしてドカーンでも有名な書籍文花帖から実に14年振りのセリフであった。
それだけでは終わらず、5章でも引き続き主要メンバーとして登場。2人の協力者の依頼により命蓮寺に現れ、そこにいた魔理沙に攻撃を仕掛けた。

容姿
フラン
フラン立ち絵その2 表情差分

一言で言えば幼女とかロリの範疇で、『求聞史紀』のレミリアの項目には「十にも満たない幼児のよう」、フランの項目には「背丈や年齢は姉のレミリアと同程度に見える」と書かれている。
身長は10代前半の人間で見るとかなり低い部類らしい。

ピンクの服に水色の髪といった姉と違い、全体的に赤が強調されている。
深紅の瞳に薄い黄色の髪を持ち、それをサイドテールにまとめ、その上からナイトキャップと呼ばれるドアノブカバーに似た独特な帽子(ZUN帽)を被っている。 
服装も深紅を基調としており、半袖とミニスカートを着用。スカートは一枚の布を腰に巻いて二つのクリップで留め(ラップ・アラウンド・スカート)、足元はソックスに赤のストラップシューズを履いている。

背中には翼もあるが、翼というよりも「八つの結晶が下がった一対の枝」という方が合っているような特殊な形状が特徴。
また、武器(?)として、グネグネした黒い杖のような棒を持っており、先端にトランプのスペードのようなものが付いている。(後述するが彼女は吸血鬼であると同時に魔女である為、術を出すための道具、いわゆる魔法の杖のようなモノなのかもしれない。)

智霊奇伝フランちゃん

因みに『智霊奇伝』では、服装に微妙な差異がある。

フラン

『剛欲異聞』では、武器のリボンやスカートの形状に違いがある。

性格
以下は公式設定からの抜粋。

 吸血鬼にして魔法少女で、495年程、悪魔の妹をしています。
 少々気がふれていて、通常は表に出してももらえません。 出ようともしません。
 普段はあまり怒ったりしないのですが、常におかしいので他人には良く分かりません。
 (『東方紅魔郷』のread.txtにある「3.キャラクタについて裏一言」から)

 情緒不安定なので、通常は館の外に出してもらえない。
 (『東方文花帖』のp52〜53から)

抜粋は以上。

そもそも何でも破壊できるんだから

発狂気味で情緒不安定とされているのだが、495年以上も引きこもっていた為か達観した価値観を持ち、意外にも比較的冷静で知的なキャラで、教養のある落ち着いた性格をしている。(ついでに言うと幻想郷には話の通じない奴ばっかりなので、精神的に不安定と言ってもイマイチ違いが分からない)

『紅魔郷』でも魔理沙ら自機と「そして誰もいなくなった」に登場する童謡について上手く返したり、『智霊奇伝』では少ない情報で見事な推理をしたり、スペルカードの名称も化学的なものが多い上に、姉よりテクニック重視のややこしい弾幕ばかりで、会話の節々などからも、頭の回転が速く、知識も豊富で、状況をすぐに把握して動ける理解力の高いキャラだと分かる。

ただし、本人の頭脳が高くても周りへ丁寧に説明したりすることはあまりなく、周囲には伝わらず、困惑させ、周囲がついていけないことも多い。本人が理解しても、周りには結論しか話してくれないためである。
尤も、これは幻想郷の実力者には多い気風であるのだが。

初対面の魔理沙に「さん」付けをするなど、礼儀正しい面もある。

しかし身内が殺人事件の容疑者になった時、その身内を非難したり庇ったりせず、「思い切った事をしたねえ」と褒めるように感心していたり、会話の節々で好戦的な一面を覗かせていたりと『一般的な常識が通じない』という意味で狂っている、と言えるだろう。

要は狂気といっても「発狂」するタイプではない。『衝動に駆られて何もかも破壊しまくる残忍な怪物』でも、『無知で無邪気な幼い少女』でもなく、『計画性のある頭脳派シリアルキラー』のような印象を受ける、人間味のある不気味な狂気。

「あら、お礼にケーキと紅茶を持っていこうと思っていたのに。」

普段はこのような落ち着いた上品な口調であるが、

「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」

 

突然気性の荒さを露わにすることがある。そのインパクトは凄まじい。
ちなみにこの台詞は『紅魔郷』で魔理沙と戦う直前のもの。

引きこもり設定
フランは普段地下室に幽閉されているのだが、実際の所は閉じ込められているというより好き好んで引きこもってるというほうが正しい。

このことについては公式の書籍である『東方智霊奇伝』にて明らかになった。
地下室は、弱点である日光も流水も当たらなければ、食事でも何でも欲しい物を持ってきてくれるという、非常に快適な場所だったので外に出る必要が無い。
そもそも考えてみれば何でも破壊できるので閉じ込めておく事自体まず無理な話で、幽閉というのも名目上でしかないのだ。

先述のように、外出を試みた際、彼女が外に出ないように阻止されている描写もあるが、外に出られなくて困ったり怒ったりする様子は特にない為、止められたら諦めるし、彼女自身はそこまで気にしていないのかもしれない。

そもそも彼女は吸血鬼であり、わざわざ日の光のある外に出る意味などなく、種族自体が引きこもって夜間に活動するような存在である。
(…そう考えると逆に神社の宴会に度々出向き、自分主催のパーティを開催し、思い立ったら月にロケットで行こうとまでするバイタリティの塊のような姉の方が吸血鬼という種族としてはかなり変わっている)

『紅魔郷』で霊夢に負けた際は、姉と同じように自分も博麗神社に行きたいと言い出したが「いつでも遊びに来るから神社には来ないで」と説得された。

 

◯魂魄妖夢

「・・・妖怪が鍛えたこの楼観剣に 斬れぬものなど、あんまり無い!」

概要
種族 人間と幽霊のハーフ
登場作品 『妖々夢』5面ボス/6面中ボス、『萃夢想』自機、『永夜抄』自機、
『香霖堂』13話、『花映塚』自機、『文花帖』書籍/LV6、『紫香花』小説、
『三月精』2-4部、『求聞史紀』解説、『儚月抄』漫画/小説、『緋想天』自機、
『非想天則』自機、『神霊廟』自機、『茨歌仙』16,出張版9,47話、
『弾アマ』7日目、『鈴奈庵』43話、『グリウサ』審査員、『鬼形獣』自機、
『酔蝶華』4話、『智霊奇伝』2章
二つ名 幽人の庭師(妖)・半分幻の庭師(妖、萃、緋)・半人半霊(永)・生命の二刀流(萃)・半人半霊の半人前(花)・半人半霊の庭師・(求、神)・蒼天の庭師(緋)・死欲の半霊(神)・半人半霊の二刀剣士(鬼)・生と死のハーフ&ハーフ(酔)
能力 剣術を扱う程度の能力
危険度 中
人間友好度 高
主な活動場所 冥界
テーマ曲 広有射怪鳥事 ~ Till When?(妖、萃、緋)
東方妖々夢 ~ Ancient Temple(萃、花)
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。

冥界の白玉楼に住む剣術指南役兼庭師。種族は人間と幽霊のハーフ。
ハーフといっても人間と幽霊の間にできた子供ではなく、半人半霊体質の種族ということ。

 半分生きていて半分死んでいる、半分実在していて半分幻という半人前。でも剣は二本。
 誰もが「幽霊やってて良かった」と言ったという。そんな姿に、半分人間の妖夢は
 「半分幽霊やってて半分良かった」と半分同調する。
  (『妖々夢』上海アリス通信.txt)

白玉楼の庭師兼西行寺幽々子の警護役を務めている。
pixivの投稿イラストでは剣士としてのイラストが多くやや忘れられがちだが、庭師である事を忘れないで欲しい。
庭仕事

また、幽々子の剣の指南役でもある。
長刀『楼観剣』と、短刀『白楼剣』の二振りを操る。

 剣の師匠は妖夢の祖父でもある魂魄妖忌(こんぱくようき)。彼も半人半霊である。この先代は、三百年程庭師を務めたある日に頓悟(段階的な修行を踏むことなく一挙に悟りを開くこと)し、妖夢に後を継がせ「幽居」した。妖夢の剣術はまだ未熟であり、成熟までには日々の修行を欠かせない。先代は行方をくらまし、妖夢もどこに居るのかは知らず、これも教えなのだろうと彼女は思っている。
  (『妖々夢』上海アリス通信.txt)

『東方萃夢想』では師匠の「真実は斬って知る」という言葉を文字通り実践するが、伊吹萃香からは師匠の教えを理解しているとは思えないと指摘されている。

原作者であるZUNが非公式人気投票で投票した数少ないキャラクターであり、霊夢と魔理沙以外で原作上で短かった髪を伸ばした数少ないキャラクターでもある。

テーマ曲の広有射怪鳥事 ~ Till When?の元ネタである広有射怪鳥事は太平記に書かれたとある逸話。鳴き声で人々を苦しませていた以津真天(いつまで、いつまでん)という怪鳥を朝廷に命じられた真弓広有が矢で射抜いた。以津真天は「いつまで」と鳴くらしく、Till When?(いつまで?)はここに由来する。なお広有射怪鳥事は「こうゆうしゃかいちょうじ」と音読みはせず「ひろありけちょ(て)うをいること」と読む。ちなみに以津真天はゲゲゲの鬼太郎にも登場している(5期12話「霊界からの着信音」)。

性格
 性格は何事にも一所懸命だが、それが報われることが少ない。
 癖のある連中が多すぎる幻想郷では、真っ直ぐ過ぎてからかわれやすい性格でもある。
  (『萃夢想』上海アリス通信.txt)

 武器は真剣。必死という意味もあるかも知れない。
  (『永夜抄』Manual)

口調は女性的、中性的、丁寧語で使い分けている。

霊夢には「ただの通り魔」、魔理沙には「縁起が悪いもん」、パチュリーには「怨霊」、咲夜には「押入り強盗」とろくな名称を与えられてない。紫を斬った後に異変の犯人ではないと分かって激昂し、彼女を困らせたこともある(『萃夢想』6面Border Line 界面活性斬)。

性格はざっとまとめると従者らしく真面目だが、やや天然な部分があり未熟な性格である。前述の通り、真っ直ぐすぎるせいでいじられキャラになることもしばしば。また、難しい話は聞き流す癖があるらしい。

お盆の入りの昼間、あの世とこの世の結界が薄くなって大量の幽霊がこの世に現れた時、妖夢は彼らを大群で率いてあの世に連れ戻しに行った事があった。しかし顕界と冥界の結界は未だ直っておらず、近頃は生きている人間や妖怪があの世へ、死者がこの世へ当たり前のように行き来している。

実は半人半霊なのにお化けや怖いものを苦手としており、『三月精』『鈴奈庵』ではその手の存在を怖がっている描写がある。
また、日本刀を武器としてだけではなくファッションとしても気に入っているフシがあり、ナイフ派の十六夜咲夜に対して優位を主張している。

豊聡耳神子によれば、人間が持っているはずの十欲のうち死欲(死にたいという欲)と生欲(生き続けたいという欲)が欠けているとのこと。

容姿
みょん
妖夢立ち絵その2 表情差分

(作品ごとのデザインのイラストは後述)
銀色の髪をボブカットにし、黒いリボンがあるカチューシャを付けている。作品によってはやや長めに髪の毛が描かれることもある。
眼の色は暗めの銀色~青色~青緑色(妖々夢では赤)。人間に比べて肌は白い。酔っ払うと著明に赤面する。
半袖または長袖の白いシャツに青緑色のベストと動きやすい膝丈のスカートを好んで着ている(作品によってはスカートからドロワーズが覗いている)。足元は白靴下に黒いストラップシューズか草履を着用。胸元には黒いリボンを付けている。
ベストやスカートには霊魂を模した柄が描かれている(鬼形獣では霊魂をアレンジした柄になっている)。

幽霊の側の半身(半霊)は白くて大きな霊体の形。半霊は物体をすり抜けさせることもできるし、硬化させてぶつけることもできる。幽霊の半身を人型に変形させ、人間の半身と共に別々に技を繰り出すことも出来る。

 

◯博麗霊夢

「素敵なお賽銭箱はそこよ」

「私は楽園の巫女、博麗霊夢である!どうあっても結界は守る!そして人間を軽々しく死なせるもんか!」

「幻想郷では里の人間が妖怪になる事が一番の大罪なのよ。私の仕事はそれを監視する事」

「その『悪い方』の茨華仙を倒すのを手伝ってくれるんでしょ?早く倒して幻想郷に帰ろうよ。お腹空いちゃって…」

概要
種族 人間
二つ名 博麗神社の巫女さん(紅)・永遠の巫女(秋,紅)・楽園の素敵な巫女(妖,萃,永,儚,花,鬼,虹)
楽園の素敵な巫女さん(永)・楽園の巫女(風,地,星,非)・快晴の巫女(緋)
空を飛ぶ不思議な巫女(DS)・自由奔放な人間(茨)・五欲の巫女(神)
楽園の素敵なシャーマン(鈴)・八百万の代弁者(心)・空飛ぶ不思議な巫女(輝,紺)
神秘!結界の巫女(深)・怪奇を追え!異変を終わらせる巫女(深)
春の陽に暢気な巫女(天)・自由奔放で無計画な巫女(憑)・小夜時雨の巫女(剛)
楽園の巫女探偵(智)・御神酒の守護者(酔)
職業 巫女
能力 空を飛ぶ程度の能力(主に空を飛ぶ程度の能力)
霊気を操る程度の能力・博麗の巫女としての能力
居住地 博麗神社
登場作品 ほぼ全て。下記参照
テーマ曲 東方妖恋談(夢)・Witching Dream(幻)・少女綺想曲 ~ Capriccio(幻)
二色蓮花蝶 ~ Ancients(秋)・少女綺想曲 ~ Dream Battle(永)
春色小径 ~ Colorful Path(花)・東方妖恋談(arranged by NKZ)(萃)
少女綺想曲 ~ Capriccio(arranged by U2)(萃)・東方妖恋談(arranged by U2)(緋)
二色蓮花蝶 ~ Ancients(arranged by U2)(非)
春色小径 ~ Colorful Path(arranged by U2)(心)
二色蓮花蝶 ~ Red and White(arranged by コンプ(豚乙女))(深)

楽園の素敵な巫女
博麗霊夢

博麗霊夢は、『東方Project』において、『東方文花帖』と『妖精大戦争』以外の作品に登場している主人公である。
主人公は務めていないが、登場している作品は『東方香霖堂』と『東方三月精』シリーズと『東方茨歌仙』と『東方鈴奈庵』と『ダブルスポイラー』と『弾幕アマノジャク』と『秘封ナイトメアダイアリー』などである。

ただし、1作目から5作目までの作品(通称「東方旧作」「PC-98版」)で登場する霊夢は、名称が「博麗靈夢」と異なっており「霊」の字が違っている。そのため、二次創作において「霊夢」というと6作目:紅魔郷以降のWindows版の霊夢を指す場合が多い。
pixivでは、下の名前の「霊夢」をタグ名に用いられる場合も多い。「博麗靈夢」「靈夢」は旧作であることを明示する他、台湾など繁体字圏での表記として「靈夢」に用いられる事もある。

名前のモチーフはたぶんこの作品に出てくるあの人とその奥義。「夢想天生」に至ってはもはや隠す気ないだろ。

幻想郷と外の世界の境にある、博麗神社に住んでいる巫女であり、Windows版以降で採用されているスペルカードルールを制定したのも博麗霊夢(以下「霊夢」)である。

本項では、「博麗霊夢」と「博麗靈夢」(旧作の設定)の双方をこちらで別々に解説する。

容姿
霊夢さんコレクション
霊夢立ち絵 表情差分

暗茶~黒のまっすぐな髪、茶色の眼、やや高めの身長の少女。相手と対峙するなど真剣な場面では瞳が赤く輝くこともある。
※二次創作では原作に反して赤い瞳で描かれる場合も多い。

作品ごとに細部は異なるものの、基本的な衣装は袖が無く、肩・腋の露出した赤い巫女服(彼女自身が別途袖を腕に着けているらしい)と後頭部に結ばれた模様と縫い目入りの大きな赤いリボン。この赤リボンはトレードマークにもなっている。

なお、髪型も作品ごとに異なるため、ストレート/ウェーブ、ロングショートなど描く人の好みに委ねられる。
身長はやや高(幽々子より低い)。
スカート、袖、リボンなどヒラヒラした部分が多いので、小さく描いてもよく映える。

因みにこれらの衣服や道具は毎回森近霖之助に作ってもらっている。

この霊夢の巫女服については、とある経緯から博麗神社の巫女を一時代行した華扇が袖を通すシーンがある(『茨歌仙』)。詳細は「巫女華扇」を参照。

性格
喜怒哀楽が激しく、単純で裏表の無い、人間・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気の持ち主。強い妖怪には好かれるが、やや問答無用が過ぎる部分があるため弱い妖怪からは恐れられている。
ちなみに霊夢は周りにさほど興味はないとのこと。そのためか傍若無人に見える言動も多い。

誰に対しても優しくも厳しくもなく、誰かと行動していても仲間として見ない非常に平等な性格。 実は冷たい人間なのかもしれない、と評される。
だが、霊夢自身が何もしなくても妖怪や人間が自然と集まってくるので常に「みんなの中心」にいる。
ただ好意を持たれること自体は悪く感じてはいないようで、光の三妖精に対して、神社の近くの大木に住むことを正式に認めている。……神社の掃除や買い物などをさせる召使いのような関係ではあるが。

一個頂戴!だーめ
ほおばり霊夢

生まれつき比類なき勘と類稀な幸運を併せ持っていることと、努力が報いることを信じない、という考えから、基本的に努力や自己鍛練をしようとせず、「一生懸命頑張ること」や修業をあまり好まない。
私生活でもそれが顕著で、普段からだらしがなく、ぐうたらしている場面が多い。
ただし周囲にやれと言われたり、強制されたりしたら渋々やる。

そのため巫女としては危機感に欠け、修行や勉強も不足しており、神社で祀っている神様が何か知らないという有様。自分が使用する道具、陰陽玉もあまり使いこなせていない。

博麗神社の信仰の減少、神社に寄り付く妖怪の増加については多少気にしているのだが、『風神録』で営業停止を言い渡される前はそこまで真剣に考えてはいなかった。
神社の信仰の件について霖之助に相談した際には、「信仰のためのお賽銭」ではなく、「お賽銭のための信仰」という考えだった。
その後神社と信仰の関係について教えられ、多少考えを改める。

意外と負けず嫌いで、相手に舐められたり馬鹿にされるとムキになり、茨歌仙では咲夜に対抗して宴会用の料理を全部一人で作ってやると言って頑張っていた。

霊夢の人間像について外來韋編では、「何を考えているか実は良くわからないし、作品によっても立ち位置が異なるから、見る人によって霊夢は変わる」と言及されている。
本来の姿は深秘録のストーリーモードで見せているらしく、そこでは異変を起こした菫子に対して「場合によっては彼女ごと葬り去るしかない」という心境を抱く一方、彼女が自爆行為に及ぼうとした際は「どうあっても結界は守る! そして人間を軽々しく死なせるもんか!」と啖呵を切っていた。

迫りくる悪夢
霊夢

異変の際は周囲の者に言われて渋々行動し始めることが多いが、いざ異変解決に向かうとなると積極的に動く。

本編のゲーム内では妖怪相手に容赦しない発言が目立ち、自分の邪魔をする者に対してはそれはもう清々しいほど無慈悲に叩き潰す。異変解決中はただの通りすがりでさえ邪魔だと感じたら敵とみなし退治する。

物怖じしない性格で、相手が何であろうととりあえず退治する。果てはヤクザの親玉だろうが神だろうが躊躇わない。吸血鬼や女子高生、宇宙人に聖徳太子と、倒してきた相手のレパートリーは豊富。
ゆえに異変解決中の彼女には近付かないほうが身の為である。
とはいえまったく恐怖心が無いわけではなく、一部の漫画では「理解できないもの」や「物理的に退治できない存在」に恐怖を感じている描写がある。

裏も嘘もないまっすぐ過ぎる性格(というよりやや思考停止しがちな性格)から、相手の嘘や計略にはあっさり引っ掛かる。自分からそういった手段をとる事も苦手なため、そのような計略が必要になる局面では魔理沙、紫、華扇などの面々に頼り切りになる事もしばしば。
ただし地頭の回転自体は悪くはない。
そして鋭い勘と幸運のおかげで異変の黒幕に辿り着く事だけは異常に得意。

煮炊き霊夢さん
お茶が楽しみな陽気な巫女さん

一方、公式書籍の霊夢は作品ごとにいわゆる“霊夢のキャラクター像”がかなり違ってくる。
東方茨歌仙では表情や感情表現が豊かで、頭のネジがゆるそうな言動が目立つ。
しかし、東方鈴奈庵では人間の里を脅かしそうな存在を監視したり、退治という名目の排除を行うなど、作品ごとにかなり人物像が違う。
ちなみにこの二つの書籍は東方茨歌仙は主人公の仙人茨木華扇、東方鈴奈庵は人間の本居小鈴視点で見た霊夢の一面だと考えられる。

つまり、俗物的でマイペースな一面と、『博麗の巫女』としての一面の両方を併せ持つので、他者によって見え方が様々なのだと思われる。
ゲーム本編の顔はいわば『仕事モード』であり、オフの際はまったりと茶をすすっているなど、二面性のはっきりした性格であることが窺える。
『花映塚』における鈴仙・優曇華院・イナバの「貴方の波長は非常に長い時と非常に短い時が交互にある(波長が短い人は気性が荒く、長い人は暢気)」発言も切り替えが早い性格だからであろうと考えられる。 

また作品ごとに彼女も変化しているようで、最近は昔に比べるとだいぶ穏やかになったらしく、鈴奈庵にて魔理沙から「お前丸くなったな」と言われている。
実際にゲーム内での会話も昔のような辛辣さは少なく、最近の漫画に至っては一昔前の傍若無人ぶりからは考えられない狼狽えぶりや、相手を心配したり疑ったことを謝罪するなど、人間として成長している模様。

……ただし、幻想郷のルールに抵触している人間や、それを破って妖怪に変異した「人妖」に対しては、人里という集団の秩序と平穏を乱す存在とみなし非情かつ冷酷に、弾幕ごっこすら使わず、完全に「殺す」。
鈴奈庵ではそれが顕著で、人妖となった易者を易者自身には害意が無いにもかかわらず退治し、彼が書いた本を焚いて復活する方法をも絶った。
別の回では直接描写こそ無いが、妖怪に身体を乗っ取られた人間を退治して病死として処理し、界隈を震撼させている。

 

 

◯古明地さとり

「さあ、これからが本番よ!眠りを覚ます恐怖の記憶(トラウマ)で眠るがいい!」

「心を読む能力は本当に素晴らしい。どんな相手にも通用する最高の力だわ。」
概要
種族 妖怪(覚)
能力 心を読む程度の能力
登場作品 『地霊殿』4面ボス、『DS』LV9、『求聞口授』解説、『深秘録』こいしED、『茨歌仙』28話、『秘封ND』悪夢水曜、『グリウサ』大会、『智霊奇伝』主役
二つ名 怨霊も恐れ怯む少女(地) みんなの心の病み(ダ) 孤影悄然の妖怪(茨)、地の底の安楽椅子探偵(智)
危険度※ 極高
人間友好度※ 皆無
主な活動場所 地霊殿
テーマ曲 少女さとり ~ 3rd eye
※危険度や人間友好度などの評価は作中登場人物である稗田阿求の評による。

旧地獄の灼熱地獄跡の上に建てられた館「地霊殿」の主。さとりと呼ばれる妖怪で、他者の心を読む能力を持つ。ZUN氏曰く「今回の地霊殿で一番の大物」。

能力のせいで妖怪や怨霊から非常に嫌われてしまっており、彼女もそれを自覚しているためか他者との接触を嫌い、基本的に地霊殿に引きこもって暮らしている。逆に言葉を話せない動物などからは好かれているのか、地霊殿は動物達で溢れている。
それ故に気の弱い性格だと勘違いされがちだが、実際は相当な自信家で、神経が図太い(後述)。

最近、公式漫画の『東方智霊奇伝 反則探偵さとり』にて主役の座を獲得した。
その際、残留思念まで読み取れてしまうため、漂う思念が多い場所に長時間いると体調を崩してしまうという弱点が明らかになった。

11点
東方外来韋編のクロスレビューコーナーでさとりの自己評価が 10点満点中11点 だったことに起因する。

そもそもこのクロスレビューがなんなのかというと、各作品で登場したボスキャラクターに対し霊夢と魔理沙がそれぞれコメントと点数をつけていくという趣旨のコーナー。
ピックアップした作品からはゲストレビュアーが(基本的に)一人選出される。例えば紅魔郷なら咲夜といった具合に。
そんなわけで、地霊殿では我らがさとり様がゲストレビュアーとしてご登場あそびなされたという次第である。

レギュラーメンバーの霊夢と魔理沙はそれぞれ基本レビュースタンスが「霊夢=誰であろうと容赦がなく辛口」「魔理沙=霊夢よりは真面目で考察等を交えたコメント」となっているのだが、この二人のさとりへの評価は以下の如し。

霊夢= -1点。
魔理沙= 0点。

このような絶望的な客観評価を受けながら、さとり様は自己評価 10点満点中11点 なのである。

その凄まじいまでの面の厚さから
「さすがさとり妖怪」「いい性格しているとは思っていたけどここまで厚かましいとは思ってなかった」「そんなだから嫌われるんだよおねえちゃん」など諸々、絶大なインパクトを界隈に残した。

なお、このレビューにおいてさとりのペンは自己評価以外でも容赦が無く、全キャラクターに対し7点以上の高得点を与えているのだが、明朗快活たる勇儀に「裏表がないように見せかけているけど萃香に嫉妬していて不器用」だの嫉妬するのが種族としてウリのパルスィに「みんなが思っているよりずっと優しい娘」だの本人が見たら悶絶しそうなコメントを残している。
一方で、自分のペット達に関してはその能力を脇に置き「もふもふ可愛いから10点満点」と完全に親バカならぬ飼い主バカ。
以上全てのことが色んな意味で 自己評価11点 を目立たせるのである。

人物
妹に「古明地こいし」、ペットとして「火焔猫燐」「霊烏路空」その他多数飼っている。さとりのペット達は妖怪や怨霊を食べる事で強い人型妖怪に成長するので、「放し飼いの方がいい」らしく基本的にペット達は自由な生活のようである。
会話では「ペットに避けられる」などと言ったりもするが、『東方求聞口授』によると実際のところペット達はさとりの事をとても慕っている模様である。心を読めるさとりがそれを知らないはずがないのだが。

人型に成長したペット達には仕事が与えられ、普通のペット達の世話、地霊殿や庭の管理(使用人)、地獄や怨霊の管理、等が任される。例として、怨霊の管理はお燐が、灼熱地獄跡の火力調整はお空が行っている。

夏コミお疲れ様でした。
少女さとり

飼っているペットのレパートリーは非常に豊富。犬や猫のような普通のペットもいれば、ワニや黒豹のような猛獣、果てはハシビロコウ……の様な色物までいる。

さとり本人は戦闘はあまり得意ではないとのこと。
・・・なのだが、本編ゲーム内でスキマ妖怪や鬼など、隠し含めたラスボス級の強力な能力・弾幕をコピー再現したりするのでイマイチ説得力が無い。
更に旧地獄がワントップによる独裁体制を維持し続けている現状唯一と言っていい地域である事もあり、妖怪としてもかなりの実力者である様子。
ただ、能力や立ち場から強い必要がないキャラなので、素のままで周囲に恐れられているイメージでデザインされているとのこと。また智霊奇伝ではちょっと走っただけで息切れを起こしている為、フィジカル面はそこまででもないらしい。

そして名前に自分の種族名を冠している。
これは吸血鬼のレミリアがヴァンパイア・スカーレットとか名乗るようなもので、同じく種族名=自身の名前に当てはまる封獣ぬえは元ネタからして大物の妖怪であり、さとりも戦闘能力はともかく只者ではないと考察されている。
作中では怨霊がさとりに気圧されているかのような描写も見られる(『東方茨歌仙』)。
妹のこいし曰く「お姉ちゃんの知り合いだって言えば地底では誰も逆らわない」らしい……

一方で威圧的な面ばかりではなく、後述の伊吹萃香によるさとり評をはじめ、さとり自身も地底の面々に対して心を寄せており、彼女らの人となりについても感知している。総じて地底妖怪に対するさとりの評価は高く、肯定的(『東方外來韋編』)である。
特に『外來韋編』のクロスレビューではヤマメ&キスメ、お燐、お空については(例外を除いて)最高評価を提示している。

さとりの関与がどの程度かは不明ながら、「古明地観光」として地上向けに地霊殿と旧地獄の旅行ツアー事業も展開している(「文々春新報」、『東方文果真報』)。
広報によれば古明地観光の収益は動物愛護に使用される。ただし旅行先が地獄という性質上人を選ぶもので、広告にも注意が示されている。
古明地の名を冠した組織名に加え広報でのツアーガイドキャラクターをお燐が務めていること、収益が動物のために使用されるという点から、動物を愛するさとりも少なからず無縁ではないものといえるだろう。

ただ、旧地獄という大きく危険なものを管理している以上、責任感もあり「智霊奇伝」ではそれが元で地上まで足を運び異変の主犯を探すこととなる。また、異変解決のためとはいえ無理に付き合わせた霊夢が責められると「私がやれと言った」と擁護と弁明もしており管理者としての素質がうかがえる場面もある。

種族

元ネタは岐阜は美濃・飛騨に住むとされる全身毛むくじゃらで人の心を読む妖怪。
人間の心を読んで驚かすという言い伝えがある一方、基本的には無害で、中には人間と共存していたという伝承もある。むしろ無意識に行動する人間を恐れるような話もあった。妹のこいしが無意識を操れるのは、その皮肉だろうか。
鳥山石燕の絵や水木しげる等により有名になり、以前から呼ばれていた他の地域の「おもい」「くろんぼう」等も覚と呼ばれてしまうことがある。

彼女に関する文で「さとり」と書くとキャラ名なのか種族名なのか判別しづらいので、漢字表記で「覚」、もしくは「さとり妖怪」と表記されることもある。

容姿
さとり様立ち絵その② オプション&表情差分
かっこいいお姉ちゃん!

(二次創作寄りのさとり) (原作絵寄りのさとり)

ZUN氏のイラストでは珍しい、半眼なのが特徴。
後述の第三の目が代替になるのか、必要無いときは両目を閉じていることすらある。

髪型はやや癖のある薄紫のボブ。

ZUN絵がピンクなのか紫なのか判別しにくい絶妙な色な上に滅茶苦茶な跳ね方をしているため、髪色がピンクだったり、癖がなかったり、描き手によって別れがち。

フリルの多くついたゆったりとした水色の服装をしており、下は膝くらいまでのピンクのセミロングスカート。
頭には黒いカチューシャ、胸元には複数のコードで繋がれている第三の目(サードアイ)が浮いており、コードは体の各部位にある黄色いハートと繋がっている。また、目玉からはコードが6本伸びているものの、ZUN絵では「頭」「首元」「服の下部」「左手首」の4つしかハートを確認できない(コードの繋がりから「右手首」にもハートがあると予想できるものの、残り1つの場所は不明)。そのため、地味に絵師泣かせのデザインとなっている。
『東方茨歌仙』28話に登場した際も『地霊殿』時と同様のデザイン。またどのシーンでも両目を開けている。

初登場時には自宅で主人公たちと遭遇したせいか、東方のキャラクターには珍しく、登場時の履物はなんとスリッパだったことでよくネタにされる。ただし『東方茨歌仙』では設定上は靴を履いている(茨歌仙の設定資料より)。

さとりの容姿(服・髪)の色を反転させると、こいしの容姿の色とほぼ同じになる。

性格
物腰が柔らかく、静かで落ち着いた雰囲気をしている。
萃香曰く「性格は大人しいし物腰は柔らかくていい奴」。

怨霊に対しては厳しく接しているが、自身のペットには母親のような寛容さと優しさを持って接しており、「自分のペットが悪さをするはずがない」というほど信頼している。
動物たちには非常に慕われており、お燐もまたさとりの指示を実行すべく奔走するなど、相手によっては真に深く信頼されている(『茨歌仙』)。
先述の通りこいしも含めてさとりもまたそんな自分の周りの存在を愛している(『外來韋編』等。
特にお燐やお空への愛情のほどは『外來韋編』でもさとり自らがその関係性の密な様子もあわせて語っている)。
さとりん

また実妹のこいしに対する愛情も並外れた物があるようで、彼女が能力を使わないことを「残念」と思ってはいるものの、心が読めない分、心配でわざわざ苦手な地上まで探しに行くなど、こいしが第三の眼を閉ざしてからもその絆が失われることはなかった。
その心配のほどは八雲紫や茨木華扇の元にも届いている(『東方憑依華』)。

一方で、(『東方外來韋編』にて)自己評価を10点満点中11点にしたり、心を読む能力を「 本当に素晴らしい 」「 どんな相手にも通用する最高の力 」と語るなど、自身の種族と能力に自信と誇りを持っている一面もあることが判明。
相手の心のトラウマや闇を見ても耐えられる強いメンタルを持っている模様。
だから彼女は、妹のように心を閉ざすことがなかったのだろう。

さらに、『地霊殿』にて、
「なかなか強かったわ やっぱり人間を襲うのは良いわね」
と発言していたことから好戦的な面もあるのかもしれない。
3rd eye

また、種族的特性なのかコミュニケーションを取ろうとする意思があまり見られない。そのため能力をフル活用して相手の思考を読み、思っている事を言い当ててくる。
心が読まれるということは、要は言いたくもないのにこちらだけ喋り続けているようなもの。
しかも隠し事も全く出来ないので、逆にコミュニケーションが成り立たない。
最初はテレパシーのようで便利だと思っていた霊夢も案の定うんざりしていた。

能力
心を読む程度の能力
ツイッター記念絵まとめ

彼女と彼女の妹の元ネタである妖怪覚は他人の心を読むことができる。
それに由来する種族的な能力であり、胸の第三の眼を使い相手の心を読むことができる。

読める心は表層意識に限られるらしい。
ただし催眠効果のある想起「テリブルスーヴニール」などで相手のトラウマを思い起こさせ、間接的に記憶を読むことはできる。
この方法で相手が過去に体験した弾幕の再現に繋げており、アリス・マーガトロイドの人形を使う弾幕や伊吹萃香の固有の能力を利用した弾幕さえも再現することができる。
本人曰く「相手の心の奥底にあった技の中から強そうなのを真似ただけ」だが、
それが予想以上の効果をあげたことは元弾幕のラインナップだけでも想像がつこう。

なお、八坂神奈子、聖白蓮、豊聡耳神子ら各勢力のトップクラスの実力者が彼女の能力を警戒していたことから、相手の格によって無効化されるといったことも無い模様。
この能力の存在がために大半の妖怪や怨霊からは忌み嫌われているが、似た様な能力の持ち主である神子はやや同情的であった。

ちなみに趣味は読書なのだが、普段会話を介さずに相手の考えが分かってしまう分、言葉によって理解するしかない読書という行為が、逆に刺激的らしい。特に心理描写が豊富な物語が好みだという。
またそれに感化されてか、自ら本を執筆することもあるらしい。
さとりん読書中

ZUNによれば、「心を読む」存在は「嫌われ者のトップ」。
ただし同時に「本当に嫌がられている」ために、対峙した相手にさとりを「倒すしかない」という極端な選択肢しかもたらさないこともあって、結局さとりが望まない直接的な対立も引き起こすという「不憫」さもまたあるとしている。

ただ、能力のおかげで怨霊の管理を一任され、地底で確実な立ち位置を手に入れることができ、その仕事の大半はペットに任せきり。当の本人は家族やペットに慕われながら読書や執筆で静かな生活を送っている。
嫌われているはずの能力がかえって幸運を齎し、ちゃっかり裕福すぎる環境を作っている。

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